「物価が上昇していて、フィリピン人はやっていけるのか?」と思われる方は多いと思います。
日本人の知っているフィリピンは、貧しい国ですから。
実際、フィリピンで働くフィリピン人の月給は微々たるもので、大学を出ても月給40,000円程度です。
しかし、フィリピンの経済を支えているのは海外送金なのです。
半年ほど前の日本経済新聞に、フィリピン中央銀行は2021年の在外フィリピン人の本国への送金額が前年比5.1%増の349億㌦(約4兆円)だったと発表したとありました。
19年(335億㌦)を上回り過去最高額を更新した。人口の1割を占めるとされる出稼ぎ労働者が稼ぎ出す海外送金額は、インドや中国、メキシコに次いで世界で4番目となるのです。
多くのフィリピン人が、アメリカ(看護師等)やドイツ(看護師や介護士等)、中東(肉体労働やホテル等)や香港(メイド)、日本(介護士や工場等)、韓国等で働いて送金しているのです。
ちなみに、フィリピン人のエリート達はアメリカに行き日本人の倍~3倍以上稼いでおります。(アメリカの平均時給は4,000円超なので、月給になると70万円になるのです)
アメリカで働く日本人は皿洗い等が多いと聞きますが(英語ができないので)、英語ができるフィリピン人は看護師等医療関係も多く、多額の給与を得て、本国に数十万円送金しているのです。
だから、自動車を買ったり贅沢をしているフィリピン人も多く、貧富の差がますます拡大していると感じます。
一方、日本は年々フィリピン人からの人気はなくなってきております。
「日本なら韓国の方がまし」という声もあがっているほどです。
この先、日本の介護、工場、農業等はますます人手不足になり、外国人の労力がなければどんどん潰れて行きます。
各企業は働く環境をきちんと整えて(給与も含めて)、外国人を受け入れる体制を整えないと、日本の経済はどんどん悪くなり、格差が広がって治安が悪くなるかもしれません・・・
コメント