関税などの影響で料金は倍ほどのようですが、あるレストランの女性店員は「仕入れが間に合わない日本酒もたくさんあって、今もこのメニューの4割くらいは品切れです」とコメントをしております。
しかし、一体なぜ中国では高い料金でも日本酒が流行っているのでしょうか?
「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会」が認定する日本酒のソムリエ「きき酒師」の資格を持つ王兵さんは、支持が広がる背景について、以下のように説明します。
大きな理由は二つあると思います。一つは、まず日本料理のレストランが増えていること。北京や上海ではずいぶん前からありますが、近年は内陸の都市部にまで『○○寿司』みたいなお店が増えていて、質も結構高い。やはり、おいしい刺し身があると日本酒が飲みたくなりますよね。
もう一つは、日本への旅行者の増加です。直接、日本へ行って日本酒のおいしさに触れる人が増えている。それが中国でも飲めるなら、と少し高くても手を出したくなる気持ちはわかります。
そして、さらに若者を中心に日本酒人気がブームになっているようです。というのも、若者の世代は白酒をあまり飲まなくなってきており、かわりにアルコール度数が低く(白酒に比べて)さっぱりしているから日本酒が人気となっているのです。
私は日本酒党なので、海外で日本酒が流行っていると聞くと率直に嬉しくなります。
ちなみに、ここフィリピン・セブ島では日本酒は全く駄目ですね。フィリピン人自身が日本酒の微妙な味が理解できないということと、フィリピン人が平均的にお酒を飲まないということが原因でしょう。
ちなみに、世界のアルコール消費量(一人当たり)ランキングを見ますと、日本は63位でフィリピンは83位なのです。https://www.globalnote.jp/post-3958.html
フランスやドイツ等ヨーロッパに行くたびに、日本人はお酒はあまり飲めないと痛感させられますが、フィリピンに来て「フィリピン人は、なんてお酒に弱いんだ」と感じました。
フィリピン人は、基本的に食事中にはお酒を飲まず、パーティーやフェスタ等の時に、酔っ払う為(味を楽しむのではなく)にお酒を飲みます。
しかし、宗教によっては飲酒を禁じている宗派もあるし、地方では女性は酒やタバコはご法度のようです。
そんなフィリピン人が一般的に飲むのは、ビールが主流であとはブランデーやラム(人気なのはタンドゥアイ)なのです。
話は日本酒に戻りますが、セブ島で日本酒がおいしく飲めるレストランは、一力茶屋、松乃家等ですね。
そういったレストランに、かなり多くのフィリピン人を連れて行き日本酒を味わってもらいましたが、おいしいと言ったフィリピン人やきちんと飲み干したフィリピン人は皆無なのです。
フィリピン人の多くは酔っ払う為にお酒を飲むので、日本酒の上品な味はわからないのです。だから、フィリピンで日本酒がブームになることはまず無いのです。
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