新型コロナの影響で、数百万人のフィリピン人が海外で失業し、フィリピンに戻ってきております。

フィリピンが、外国人の受入れをなかなかできないのはまずは自国の在外フィリピン人労働者(OFW)の帰国を最優先としているからなのです。

ちなみに、どれだけ多くの額が海外から送金されているかといいますと、世界銀行の発表では2019年のランキングでは、フィリピンは世界第4位だったのです。



トップ10は、インド(822億300万ドル)、中国(702億6,600万ドル)、メキシコ(386億5,500万ドル)、フィリピン(350億7,100万ドル)、エジプト(263億5,300万ドル)、ナイジェリア(253億6,800万ドル)、フランス(251億7,400万ドル)、パキスタン(219億500万ドル)、バングラデシュ(175億3,900万ドル)、ドイツ(167億7,200万ドル)となっております。

ASEAN諸国では、フィリピンが首位で、2位以下はベトナム(166億7,900万ドル、全体11位)、インドネシア(116億7,900万ドル、全体14位)、タイ(70億3,800万ドル、全体26位)、ミャンマー(30億3,500万ドル、全体47位)、マレーシア(17億2,100万ドル、全体69位)、カンボジア(15億1,700万ドル、全体74位)、ラオス(2億5,400万ドル、全体132位)なのです。

フィリピンが受け取った送金は、2019年ではGDPに占める割合は9.8%にも上るのです。ただ、2020年に関しては、サウジアラビアへの労働者派遣人数を削減した(約96億6,000万円に上る給料不払い金額が発生していたようです)り、クウェートへの新規派遣申請を全面却下するなど新型コロナ以外でも送金額の減少要因が生じていたのです。

数百万人の海外で働くフィリピン人が職を失ってフィリピンに帰って来てますが、フィリピン国内ではロックダウンのせいでスーパーマーケットや薬局や銀行や金融等生活にかかわってくる産業以外稼動していないので、国内でも多くの失業者が出ております。



フィリピン労働組合では、新型コロナウイルスに関連した失業者数が年内に1,200万人に達する恐れがあるとの見解を示しております。

こんな状況なのに、セブ市では経済の再開はいつになるのかな?と心配している今日この頃です。

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