フィリピンではインターネットで検索して医師を探すのも困難です。
そこで、金子俊之医師(『医者が教える「ヤブ医者」の見分け方』を執筆された)が、いくつかの見分け方を教えてくださっておりますので、是非参考にしていただければと思います。
第1の注意点は、「4個以上の診療科目を掲げるクリニック」に注意せよとのこと。どういうことかと申しますと、日本の法律では、医者は基本どの科目でも診療することができるので、たとえばある医者が明日から産婦人科や小児科、皮膚科、歯科の看板で開業することも可能なのです。
産婦人科とうたえば女性に対して手術もできますし、小児科を標榜すれば小児科診療をしても法律違反にはなりません。
大した臨床経験もなく専門医でもないのに当たり前のように診療するヤブ医者は日本でもとても多いようです。
この項目に関しては、フィリピン・セブ島ではあまり見たことがないですね。多いのは、やはり夫婦や親子で2つの看板を掲げてるパターンでしょうか。私の親しいドクターの奥さんは産婦人科のケースが多いですね。(日本同様、医者同士が結婚することが多いですね)
次にあげられているのは、ただの風邪に抗生物質をむやみに出す医者はヤブ医者とのこと。
私の知人のドクター達(ほとんどがセブドクターズ・ホスピタルかチョンワ病院)は、抗生物質を出す場合は細菌が原因の時だけで、ウィルスが原因の時には出さないですね。(風邪は8割以上がウイルス感染ですから、抗生物質を出してもウイルスには効果がありません。)
むしろ、日本人の患者さんが「なぜ抗生物質を出さないのか?」と感じるほどです。(たまにドクターがいないところで、看護師に質問してます)
金子医師は抗生物質に対しては、以下の見解です。むやみに抗生物質をつかうと、耐性菌を作る原因にもなります。抗生物質に耐性ができたせいで、細菌性肺炎などの細菌感染をおこした時に抗生物質が効かなくなるといった悪影響も及ぼします。なのでまともな医者であれば、安易な抗生物質投与はしません。
最後に、ホームページで自分の情報をしっかりと公開していない開業医には気をつけた方がいいでしょうとおっしゃられてます。
理由と挙げられているのは、開業医の場合は、勤務医以上に自分の経歴というのが医者として大で字であり、出身大学、自分が勤めた病院履歴など経歴や専門分野をしっかりと告知すべきだと主張されております。
しかし、フィリピン・セブ島はまだまだ紙ベースの社会で日本と比べるとひじょうに遅れております。だから、前述のようにホームページのない開業医は多いのです。(たとえあっても、誇張表現ばかりで信頼できないと思います)
以上、上記を参考にしながら良いお医者さんを選んでいただければと思います。私は、日本でもフィリピンでもたくさんの誤診を目の当たりにしましたので、医者選びについてはとても重要で患者側の義務だと思っている今日この頃です。
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