日本は全人口における認知症有病率が2.33%となり、OECD加盟国のうちで最多となっております。超高齢化社会で平均寿命が伸び、長生きするにしたがって認知症を発症する人の数が増えているということが大きな要素でもあります。(65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%です)

しかし、近年注目されていまする若年性認知症の患者数は、厚生労働省により行われた調査結果をもとにしますと、全国で4万人にも及ぶと言われているのです。



認知症がおこる要因を簡単に言いますと、脳の働きの低下です。そして、症状はひどいもの忘れ(記憶障害、夕食に何を食べたのか思い出せない、昼に会った人の名前が思い出せない等)、
徘徊、過食・拒食、幻覚・妄想、排泄トラブル、などがあらわれることもあるのです。

私の前嫁の祖父も認知症のため、家の外をさまよい歩き帰ってこれなくなったことが度々ありました。また、ご飯を食べたことを忘れ、何回もご飯を食べるケースもあったのです。

認知症は様々な病気(アルツハイマー病等)によって
脳の働きが低下して起こる一連の症状をさす言葉で、病名ではありません。

そして、認知症予防として推奨されるものを列記します。(ただし決定的な答えは見つかってません)
・よく人とコミュニケーションをとる
・昼ね
・生きがいをもつ
・パズルや暗算などの知的トレーニング
・筋力トレーニング
・健全な食生活

ちなみに認知症になりやすいタイプ
は「細かいことが気になる真面目なタイプ」「頑張りすぎるタイプ」なのです。

だから、認知症のフィリピン人はかなり少数です。主な理由は、細かいことを気にする人は少ないこと、平均年齢が短いこと(認知症になる前になくなる)と、そしてよく人とコミュニケーションをとるからでしょう。



私が住んでいたセブ島では、お年寄りの人はあまり見かけないし、必ず家族の方がサポートしているので認知症であっても他人は気づかないということもあるでしょう。

また、認知症の方がいても大変だとかいった話もほとんど聞きません。フィリピンでは、家族がサポートをするのが当然だし、家族一緒が幸せだから、老人ホームも見当たりません。

フィリピン生活の時に、家族の大切さを改めて痛感したのでした。  

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