以前、フィリピンランド語の翻訳家を目指していた知人から、しきりにフィンランドの言葉や文化を聞いていましたので(フィンランド語はウラル語属という言語グループで日本語同様てにをはがあるのです)、 Newspics で、フィンランドでの子育ての記事を見つけた時は、小躍りしました。

その記事は、フィンランド人男性と結婚後、現地に移住し2人の子供を育てるフリーライター・靴家さちこさんが書かれていたものですが、フィンランドでは保育園が全然うるさくないようです。

ちなみに、日本では自宅の近所に保育園が建設されることが決まると反対運動を起こす人達がいるようです。子供たちの声や送迎の保護者たちのおしゃべりなどの音が「騒音」とみなされているほか、公共の土地を利用することへの不公平性や、保育園が建つことで閑静な高級住宅街のイメージが損なわれて、地価が下がるといった心配の声さえあるのです。



靴家さんの記事には、初めてフィンランド人の子供に会ったのは13年前。フィンランド人の夫の友人宅に招かれて、玄関で出迎えてくれた7歳の双子の男の子と女の子は、母親にまとわりつきながら、上目づかいで低く「ハロー」とだけ言うと部屋の中に走り去った。「2人ともシャイで……」と、あまりフレンドリーとはいえない子供たちのふるまいを母親が取り繕った。夫は私に「フィンランド人の子供はシャイでいいんだ。フィンランド人はシャイじゃダメだと育てないからね」と説明したとあります。

また、靴家さんのご長男が3歳になり、一緒にフィンランドの子供番組を観るようになると、日本とフィンランドの「あるべき子供像」の違いがもっと見えてきたようです。

日本の子供番組では若いお兄さんとお姉さんが元気一杯に子供達に挨拶し、子供達はそれに輪をかけて大きな声で挨拶しますが、フィンランドの番組の司会者は30~60代ぐらいまでとやや年齢が高く、静かで落ち着きがあるのです。

中には子供達が出演するコーナーもあって、普通に元気な子供もいるが、聞き取れないぐらい静かな声で話す子供や、うつむいてばかりいる子供達もいる。日本の子供達と比べると確かに「覇気が無い」ようだが、にぎやかで元気いっぱいの“子どもらしさ”を意識せず、実にありのままなのです。



それらのことから、フィンランド人は子供達には元気さを求めていないことがわかります。

日本人やフィリピン人の場合は、わが子が元気で騒がしいのを誇らしげにすることもありますが、フィンランドではNGのようです。

また、フィリピンでは子供が中心に生活がまわりますが、フィンランドではそうではなくあくまでも子供も家族の一員として、煩わしい音を出すのはだめという概念です。

フィリピンで生活していると、子供中心が過剰のように思えて窮屈に感じることもあります。しかし、フィンランドでは大人も子供も快適に過ごせるライフスタイルを構築しているのだと感じさせられました。

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