ニューズウィークによりますと、今後スペインが日本を抜いて世界一の長寿になるそうです。

ワシントン大学健康指標・評価研究の報告書では、2040年までにスペインが日本を抜いて世界一の長寿国になると予測しております。(2016年では82.9歳だった平均寿命は85.8歳に延び、日本を上回ることになります)

また、今年2月にブルームバーグが発表した「健康な国」指数でも、平均寿命や食生活、さらに安全な水や衛生施設へのアクセスといった環境要因に基づいて、スペインを「世界一健康な国」と評価しているのです。



スペインの高い健康度は有利な自然条件も関連しております。気候は温暖で、伝統的で健康的な食習慣である「地中海食」の材料になる優れた農産物を豊富に生産するのです。

地中海食は、魚やオリーブ油を多用し、心血管疾患の減少に効果的だと判明しております。

また、気候と食生活のみではなく、充実した福祉制度や社会的な結び付きも長寿国へ後押ししております。

スペインは西欧で長らく国民皆保険を確立している国の1つで、国内居住者は誰でも無料で救急医療やプライマリーケアを受けられるのです。

昨年発足した中道左派の社会労働党政権は、住民登録や所得税納付をしていない移民にも受診の権利を保証する法令を制定しております。



スペインを見てわかるように、人が健康に生きていくためには自然・環境、日々の食事、充実した福祉・医療制度が必要なのです。

私がフィリピンに住んでいて思うのは、これら全てができていないということです。

例えば、フィリピンの自然・環境ですが、年中高温多湿で不衛生な虫(ゴキブリ、蚊、蝿等)がひじょうに多く、ごみが至る所に捨ててあり、大気汚染が進んでおります。

食事では、ご飯とコーラと脂の多い豚の消費がひじょうに多いので、生活習慣病になったフィリピン人もとても多く見受けられます。

極めつけは、福祉・医療制度。いちおうフィル・ヘルスという保険制度がありますが、ほとんど恩恵を感じません。

だから、フィリピンの平均寿命は短いのです。(2018年の統計では、69.3歳で123位。実際はもっと短いと思います)

劣悪な自然環境、不健康な食事、脆弱な医療制度は寿命を縮めることがフィリピンで生活をしていると目の当たりにできるのです。



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