今中国はマレーシアとの間に、2つの大きなプロジェクトを推進しております。

1つは、南シナ海とマラッカ海峡を結ぶ一帯一路の生命線「東海岸鉄道計画」で、もう1つは、首都クアラルンプールで展開する大規模都市再開発計画「バンダル・マレーシア」です。

どちらも中国にとっては、一帯一路の最重要プロジェクトで、マレーシアにとっては、親中のナジブ前政権時代に談合密約で、契約完了済の事業なのです。



そして、これら事業は9か月に及ぶマレーシアと中国との長期決戦交渉の末、まるで“バナナの叩き売り”のように、中国が一帯一路の建設事業の大幅譲歩を受け入れたのです。

結果、当初の建設費を3割強(440憶リンギ)カットし、計画を縮小、さらに中国色を減らし、地元マレーシアの事業者参入を40%にまでアップさせた模様です。

さすが、常に世界で影響力のある人物の上位に選ばれるマハティール大統領。その交渉術は、中国でさえ手玉にとるのです。

そして、フィリピンのドゥテルテ大統領も中国に対しては強硬な姿勢を貫いているのです。

1月ほど前ですが、南沙諸島にあるフィリピン実効支配のパグアサ島(フィリピン名、英語名はティトゥ)周辺海域で、今年1月から3月にかけて中国の艦船275隻が航行していたことが判明したのですが、フィリピン政府はすぐに、外交ルートを通じ正式に中国政府に抗議したのです。(「パグアサ島に中国が艦船を航行させているのは、国際法下での我が国の主権と管轄権を侵害している」と異例の抗議声明をも発表しております。)

その後、ドゥテルテ大統領は「パグアサ島に触れるならば、兵士に自爆攻撃を命じる」と強硬な態度を見せております。

中国はそんなフィリピンやマレーシアを日本以上に恐れているでしょう。


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