各国の大学入試を少し調べてみました。

アメリカの場合は、かなり多面的な要素になっております。大きく分けて(1)高校での成績(日本でいう内申書の平均点と、学内順位)、(2)全国統一学力適性テスト(入学の1年前~3ヶ月前まで、年7回程度実施している。複数回受験しても良いが、その場合はそれまで受けた回の成績も大学に送付される)、(3)推薦状、小論文、面接など、の3分野から総合的に判断されるのです。

そのため有名大学に進学するためには、(1)や(3)も重要な要素となり、高校での学習態度や課外活動などにも力を入れる生徒が多くなるようです。 

そのような背景もあって、アメリカでは予備校や塾などの受験産業はあまり発達せず、大学入学前のいわゆる受験戦争は相対的にあまり激化しません。(浪人生もほぼ存在しない。)

むしろ、大学入学後のプレッシャーの方が大きく、1コマの授業ごとに数十ページの事前予習を週10コマ前後要求されるので、一週間に数百ページの読書が必要となるのです。

次に中国や韓国ですが、
中国の大学入試は、毎年6月に行われる「高考」(大学入試の全国統一試験)の一発勝負です。

韓国も同様に「大学修学能力試験」のウエイトが非常に高く、試験当日は国をあげて受験生の輸送サポートをしたり、騒音対策のために飛行機の運航の規制をしたりするほどの熱狂ぶりです。

一方、ヨーロッパの入試で感じたことは入試問題が日本とは違いすぎます。
たとえば、フランスの大学の記述問題では
“芸術作品には必ず意味があるのか?” “政治は真実から逃れられるのか?”

そして、オックスフォード大学の口述試験では
何をもって小説もしくは戯曲を政治的と判断するか?(現代言語学科)
“誰かを非難するということはどういうことか正確に考えなさい。(哲学・政治および経済学科)

ちなみに上記の問題については、答えがない代わりに、例や提案を創造して提示できるかどうかを見ることができるようです。多くの学生は非難する人間と非難される人間の例をあげながら理論を展開していくが、その中でも独自の理論を提案し、そしてさらに批判的な視点で自分の提案の反例を提示できるような学生を高く評価しているそうです。

東京大学のランキングが、50位ほどになっております。この先日本の大学はどんどん落ちていくとも言われてます(アジアでも香港・中国、シンガポールの大学に抜かれてます)。https://hot-topic-news.com/THE-world-university-rankings2018

ちなみに、フィリピンNO1の大学は University of the Philippines Diliman です。通称UP、493ヘクタールの広さのキャンパス内にはジプニーが走っており、とにかく広大なキャンパスが広がっています。学費は年平均 100,000円ほどで、約 23,000人が在籍しております。

試験は日本同様1回と伺ってますし、私が受けた大学(サンカルロス大学)も1回(英語、数学、IQ、面接)でした(受験科目は学部によります。私の家内はかなりたくさんの科目があったようです)。



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